西川美和監督、つるベーさん主演、あと瑛太とか余貴美子さんとか出ている映画、「ディア・ドクター」を見に行ってきましたよ。糸井さんがほぼ日の中で、「地味だけど面白い」って言っていたので、どんなもんかな思っていたら、本当に地味だけど面白い映画でした。僕は、この西川美和監督の前作「ゆれる」も見たんですけど、人間の心理描写というか、そういうのを描くのがうまい監督だなぁとおもいます。あと、女性らしいというか、「ゆれる」も「ディア・ドクター」も田舎が舞台なのがいいですね。僕は田舎出身なので、緑いっぱいの山間地帯とか映るとほっとしますよ。
ストーリーは、つるベーさん扮するお医者さん(ちょっといわくつき)が、じじさま、ばばさまばかりの田舎で超尊敬されて、超みんなから愛されているという設定で始まります。僕の好きな笹野高史が村長役で登場して、「どうだぁ、このお医者さんを連れてきたのはワシじゃぞー!」とか言って自慢げに話すシーンが出てきます。そんな愛されているドクターが、実は・・・。
ストーリーもなかなか面白いですし、つるべーさんのお医者さん役も(特にこの作品では)はまり役だと思います。作品中盤で、患者さんが肺気胸になって、急いで胸の空気を抜かなければいけない、という切迫したシーンが出てきます。その時のつるべーさんと、看護師役の余貴美子さんとのやり取りは絶品だと思いました。特に余貴美子さんの表情はすごくよかったですね。
ちなみに瑛太もめっちゃいいですよ。医師免許を取ったばかりのお気楽研修医役をやっているのですが、お坊ちゃん具合がよく出ていて(笑)、瑛太うまいなぁと思いました。他にも香川照之とか実力者俳優がそろっていますので、見ごたえあります。ま、「地味」というのは、この作品の場合、欠点ではなくて、じっくりと心理描写を描いているということだと思います。僕はこういうタイプの映画好きですよ。

リチャード・ジェンキンス主演の映画「扉をたたく人」を見に行ってきました。なんか、「リチャード・ジェンキンス主演の」とか書くと以前からこの人のことを知ってそうな書き方ですが、僕は知りませんでした。でも結構たくさんの作品に出てるんですよね。僕が見た中で出た作品は、「チャンジング・レーン」でした。お、覚えてない・・・。
この作品で、ジェンキンスさんはアカデミー主演男優賞にノミネートされています。ちなみに受賞したのは、「ミルク」のショーン・ペン。「ミルク」、観てないな。その、気になるジェンキンスさんの演技ですが、かなりいいですよ。役柄は、大学教授(ウォルター)で、シリアから来た青年(タレク)と心を通わせる役です。タレクと会うまでは、ほとんど誰とも心を通わせることができない老人でしたが、タレクに出会うことによって少しずつ社会に溶け込んでいきます。映画の前半部分は、ちょっと冷たい感じの大学教授でしたし、ラストシーン近くのとある演技ではかなり感情が入った演技を使い分けていました。やるよなぁ、ジェンキンス。
僕がこの映画を見てよかったなぁと思えたのは、アメリカにおける移民の問題と、一人寂しい老教授がどのように心を開いていくかを描いてたところ、そしてジャンベによる音楽です。映画っていうのは、エンターテイメントを追及するタイプと、「今、社会ではこんなことが起きているんだよ。」とドキュメント的に教えてくれる社会派のタイプに分けられると思います(あくまでざっくりと分けて、ですよ)。この「扉をたたく人」は、後者のタイプ。9・11以降のアメリカにおいて、移民がどのような扱いを受けているかをじっくりと僕たちに見せてくれます。おそらく監督は、「移民に対するアメリカ政府のひどい仕打ちを見てくれよ!」と言いたかったのではないかと思います。
ただ、それだけだと暗い映画になるのですが、この映画のいいところは、「ジャンベ」という太鼓のような楽器を使ってリズムを出しているところ。これはとても心地よいアクセントになっていました。僕もジャンベをやってみたくなりましたよ。そしてこのジャンベが教授とシリアの青年の心を通わせる道具にもなっているんですよね。いいよなぁ、楽器って。決して派手な映画じゃありませんが、心に残るいい作品だと思いますよ。あ、そうだ。ちょっと前に上映した「グラン・トリノ」と見比べてみるのも面白いと思います。どちらも世間とは溶け込めない老人男性のお話です。
木村大作監督作品、「劔岳 点の記」を見に行ってきましたよ。ちょっと今回はランキングをつけるというような気分ではないというか、この映画はエンターテイメント性はもちろんあるのですが、ドキュメンタリー性もあるので、あえてランキングはつけずにレビューしたいと思います。
ひたすら山登りを撮影した映画
もちろん、山以外のシーンもあるのですが、基本的に山登りの苦楽を撮影した映画です。主人公は浅野忠信演じる柴崎芳太郎で、実在する陸軍測量部の技師です。軍からの命令で、前人未踏と言われる富山県の劔岳に登ることになります。
山の案内人には、香川照之演じる宇治長次郎。この人もやはり実在の人物です。山登りは基本的にこの2人が中心となり、測量部を山の頂上へと導きます。見ていて思ったのですが、多少のエンターテイメント性は感じましたが、やはりそれよりも山登りの厳しさ、そしてその合間に少しだけ味わえる山登りの楽しさを淡々と撮影した映画と言えます。
木村大作監督
そんな素朴な映画の監督は、黒澤明作品でカメラマンを勤めてきた木村大作さんです。もう70歳になろうかという年齢にもかかわらず、今回のような厳しい撮影に取り組まれました。Wikipediaにも載ってますが、ピント合わせが抜群にうまいカメラマンで、黒澤明監督からも一目置かれているような人だそうです。確かにこの映画、雪山というカメラマンにとってはなかなかハードな状況であるにもかかわらず、俳優さんの表情がかなりきちんと写っているんですよね。そういう点ではとても見やすく完成度の高い映画だと思います。
ちょっと古さを感じさせる映画
いいところでもあり、ある意味、悪いところでもあると思うのですが、この映画、ちょっと古さを感じさせるものがあります。最近の映画は、何かと観客を裏切ったり、脚本の妙を前面に出したり、すごい映像を作ったりして、何かと他との差別化を図っています。この「劔岳」は、そういう(誤解を恐れずに言えば)小手先の技術にこだわらず、ただただ山登りを撮影しています。直球勝負ですね。僕はこういう映画、好感が持てていいと思います。逆にこういう映画、あんまり見ないですよね、最近。
日本山岳会とのやりとりなど
主人公の柴崎は陸軍の命令により劔岳の頂上を目指しますが、もう一つの民間団体、「日本山岳会」も登場します。この団体は測量などは関係なく、比較的趣味のレベルで日本の山々を制覇しているグループです。この日本山岳会と陸軍測量部のどちらが早く劔岳の頂上にたどり着けるか、ということもストーリーの一部に組み込まれています。僕はこの辺の話も好きですね。仲村トオルも好演しています。
あと、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラスト、頂上でのちょっとしたエピソードもなるほどと思いました。これが現実かと。まあ、そういうことも含めて、渋い映画が好きな人にお勧めですね。逆にエンターテイメント性を求める人にはあまりお勧めできないかも。
えーっと、6月も下旬に入りました、ということで、2009年1月~6月に見た映画で僕のベスト5をあげてみたいと思います。
第1位
スタートレック
これはもう僕の中でダントツの1位です。宇宙を舞台にした設定といい、カーク船長とスポックとのやり取りといい、本当に面白い映画でした。特に印象に残っているのは、宇宙船からカーク船長ら3人で妨害電波を止めに行くシーンと老人のスポックが、「おまえらはきちんと力をあわせていかなきゃいかん。」と言って、カーク船長とスポックを組ませるところですねぇ。あとはCGがすごいとか、いろいろあるのですが、とにかく全部よかったですよ。まだ映画館でやっているのでぜひ見てください。
第2位
スラムドッグ$ミリオネア
この映画、周知のとおりアカデミー賞受賞作品です。最近のアカデミー賞受賞作ってわりと暗めな作品が多かったのですが、この映画はインドのスラム街で育った主人公が、それまでの生い立ちを思い出して大成功する、という楽しいストーリーになっています。また、主人公の成長に合わせてインド(ムンバイ)の成長も描かれていますし、スラム街がどのようなものなのかも感じることができます。エンターテイメントな側面も残しつつ、なかなか社会的な映画でもあるわけです。さすがアカデミー賞受賞かなと思います。
第3位
レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
これは、やっぱり外せないですね。ジョン・ウー監督のカメラワーク、アクションシーンといい、岩代太郎さんの音楽といい、物語の壮大さといい、非常に面白くてわくわくする映画でした。トニー・レオン(周瑜)の勇敢さや金城武(諸葛孔明)の知性、そしてユウ・ヨン(劉備)の心の広さなど、やはり三国志は面白いなぁと感じられる映画でした。
第4位
グラン・トリノ
この映画は、上の3作に比べて非常に地味だと思います。クリント・イーストウッドが監督・主演のどちらもやっている作品なのですが、僕の中ではとても印象深い映画になりました。身内とまったく馴染めない老人が、近所に住むアジア系の人間と心を通わせていく物語です。終盤、イーストウッドがどのように終わらせるのだろうとかなり見入ってしまいました。「考える」ということはどのようなことかを教えてくれる映画だと思います。
第5位
ジェネラル・ルージュの凱旋
日本の映画で、上半期で一番面白いと思った映画です。今の医療を考慮して作られているストーリー、そしてとても盛り上がるクライマックス、堺雅人をはじめとする俳優陣(個人的に好きな役者が多く出ています)。僕も医療人の一人ですが、いろいろ参考になったところもありますし、映画としてもとても面白かったです。DVDになったらもう一回見たいですねぇ。
上半期で見た映画
てなわけで、この上半期に見た映画をずらーっと書いておきます。
・K-20 怪人二十面相・伝
・007 /慰めの報酬
・マンマ・ミーア!
・20世紀少年 第2章
・大阪ハムレット
・チェンジ・リング
・オーストラリア
・ジェネラル・ルージュの凱旋
・レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
・おっぱいバレー
・グラン・トリノ
・スラムドッグ$ミリオネア
・鴨川ホルモー
・天使と悪魔
・重力ピエロ
・スタートレック
・ハゲタカ
・ターミネーター4
・真夏のオリオン
・トランスフォーマー/リベンジ
玉木宏主演の映画「真夏のオリオン」を見に行ってきましたよ。なかなかよかったです。最近、僕の行動範囲でよく玉木宏を見かけるようになりました。ただ単に出演回数が増えているだけなのかもしれませんが、僕の中では高感度上がってきています。今回の作品でも主役の倉本艦長役をかっこよく演じていました。
個人的ランク:B+(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
「A-」にしようかと思ったんですけど、先週見た「ターミネーター4」が「A-」だったことを考えると、同じランクをあげるのはちょっと違うかなと思ったので「B+」にしました。ただ、まあ予算が違うよな、とは思うんですけどね。
玉木宏、ええわぁ
僕は玉木宏って言うと、イケメン俳優でファンは女子ばっかりだな、30代男子(自分のこと)にはちょっと受けてないかな、と思ってました。ただ、この作品の玉木宏はなかなかよかったですよ。演じていた倉本艦長というのが、非常に人格者で、とにかく部下を死なせたくないという優しさを持っています。それでいて、敵艦隊を攻撃するときはとても戦略的で頭のよさを感じさせます。
回天
この映画を語るときに、「回天」という「人間魚雷」の兵器を忘れてはいけません。Wikipediaによると
回天(かいてん)は、日本海軍の特攻兵器の一つで、人が乗り組み操縦できるよう、九三式三型魚雷(通称「酸素魚雷」)を改造した人間魚雷。炸薬量は1.55トンあり、一撃で大型の空母を撃沈できるとされた。的(てき)、〇六(マルロク)との別称もある。「回天」は、「天を回らし戦局を逆転させる」との意味。必死必殺の救国兵器として考案された。
つまりは、潜水艦に装備した魚雷にさらに人間を乗せて操縦させ、的中率を上げるといういわば「海の特攻隊」のことです。この映画では、この「回天」を操縦する隊員が一緒に乗っており、しきりに倉本艦長に対して、「早く回天を出撃させてください。」と願い出ます。その度に倉本艦長は、「回天は操縦性が悪い。」などと言って、隊員を出撃させようとはしません。これは、よかったですね。
潜水艦対駆逐艦
この映画の、主なストーリーは、日本の潜水艦対アメリカの駆逐艦というものです。漫画で、「沈黙の艦隊」というものがありましたが、戦闘の様子はこの漫画に結構近いというか、きちんと戦略的に描かれていたと思います。なんせ、海の中では音の伝わりが地上よりも圧倒的によいので、数百メートル離れているところのモーター音を察知するシーンなんかもあります。そして、そういう部分を利用して、アメリカの駆逐艦とバトルを繰り広げていくのですが、そこの描写がとてもうまいなぁとおもいました。
真夏のオリオンの使い方がうまい
で、ただ単に潜水艦の戦いがすごいというわけではなくて、「真夏のオリオン」という「楽譜」を中心とした人間ドラマもあります。北川景子演じる志津子が、お守りとして、倉本艦長に渡すのですが、これを最後にアメリカ軍の艦長が大事に持っているところがいいなぁと思いました。戦争って、あくまで国と国との争いであって、個人の争いではないんですよね。そういうものが感じられるエピソードでした。後は、玉木宏だけじゃなく、吉田栄作、益岡徹、平岡祐太など渋いキャスティングをしていると思います。面白い映画でした。
ちょっと今日はやや頭がボーっとしていて、あまり文章が浮かんできません・・。でもたぶん来週も映画を見るので、さくっとブログに感想だけでも書いておこうと思います。やっぱり映画なり、演劇なり、読書なり、それを見た(読んだ)感想って言うのは、けっこう大事な気がしますよ。だからブログに書いてます。多少へばっていても書く!
というわけで、ターミネーター4ですけど、これは面白かったです。
個人的ランク:A−(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
「A」か「A-」で迷いましたが、続編に期待ということで「A-」にしておきました。「マーカス・ライト」って言うキャラとストーリーがなかなかよかったですよ。
戦いは始まっています
今までのターミネーターと違って、この「4」からは、すでに「人間対スカイネット」の戦いが始まっています。すなわち、「審判の日」以降の物語です。僕は「1」はビデオで見て、「2」以降は劇場で見てますけど、いよいよ本格的にスカイネットとの戦いが始まったかと、妙に感慨深かったりします。「2」が公開されたときなんか、僕、高校生だったもんなぁ。あの時の新しいターミネーター「T-1000」はすごかった。ちなみに今回はそんなニュータイプではなく、シュワちゃんが演じていたあの初代ターミネーター「T-800」がまたもや主人公たちを襲ってきます。
ストーリーも小ネタもよし
見る前は、「まあ、なんだかんだ言ってターミネーターでしょ?アクションバリバリだよね?」と斜に構えていたのですが、意外にも(?)、ストーリーがなかなかよかったです。もういきなり「人間対ロボット」という構図を作るのではなく、「マーカス・ライト」という人間だかロボットだかよくわからない不安要素を入れることによって、とても目が離せない展開になりました。しかもマーカス・ライト演じるサム・ワーシントンがかなり出色のでき!主人公のクリスチャン・ベイルよりも目立ってましたよ、はっきり言って。あと、小ネタなんですが、なんとシュワちゃんが少しだけ出てきます!ファンは感動ものですよ!まあ、現在のシュワちゃんじゃなくて若いときのシュワちゃんをおそらく合成で登場させてるんですけどね。いやぁ、これはいい演出だったなぁ。
惜しいといえば
かなり良い作品なんですけど、「審判の日」以降のお話なので、どうしても背景が殺伐としているんですね。しょうがないといえばしょうがないんですけど、もうちょっと変化があればなぁと感じました。まあ、本当にどうしようもないところでしょうか・・・。ところで、マックG監督のインタビューを読むとこの「4」から新しい3部作になるかもしれないとのことです。ただ、今回の作品があまりヒットしなければ作らないっぽいですね。個人的には超楽しみにしております。
今週も映画に行ってきましたよー!2本見に行ってきました。1本目は、NHKドラマから映画化された「ハゲタカ」です。
個人的ランク:B+(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
ちょっと残念
良くも悪くもテレビからのスケールアップがそれほどなかったように思えます。テレビのあの緊張感は味わえるのですが、映画ならではの面白さ、というのはあまり感じられませんでした。あと、外国人をたくさん出して、英語やら中国語やらの会話がたくさん出てきます。製作者の狙いとしては、これでグローバル感を出したかったんじゃないかと思うのですが、僕はそういうシーンよりももっと脚本を練ってほしかったなぁと思います。こういうマネーゲームの映画というのは、二転三転する駆け引きが面白いのであって、そこのうねりが少ないと観客としてはトーンダウンしちゃいますね・・。
役者陣は素晴らしい
そんな感じで、脚本は・・・なんですが、あいかわらず大森南朋をはじめとする役者陣はかなりよかったです。僕はハゲタカで大森南朋のファンになったくらいですよ。ただ、松田龍平なんかはもっと活躍するかと思っていたし、「赤いハゲタカ」との勝負もなんとなくすっきりしないものでした。あぁ、期待しすぎたのでしょうか・・。あと、劇の中盤でアカマ自動車のオフィスが出てくるのですが、机をズラーッと並べただけの大きな部屋なんですよね。今時のオフィスって仕切りがついてませんでしょうか・・。ああいうのが、普通なのかな。なんか細かいですけど、違和感ありましたねぇ・・。
辛口になってしまいました
すみません、テレビ版があまりにも面白いドラマだったので、無意識のうちにハードルがあがっていたのかもしれません。なんか、今回の映画版、テレビ版に比べるとスピード感も感じられなかったし、重厚感もあまり感じられなかったんですよね。繰り返しますが、もっと脚本練ってほしかったなぁ。でも、やっぱり好きなドラマなのでまた続編作るんだったら見に行くと思います。
きたきたきたー!来ましたよ!今年上半期のベスト3に入る作品(あくまで個人的なもの)が登場しました!その名も「スタートレック」。超面白かったです。てなわけで、
個人的ランク:A+(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
僕はドラマのスタートレックはあまり知りませんが、監督のJ.J.エイブラムスも、この作品に携わるまではそれほどスタートレックのファンではなく、それゆえ「スタートレックを知らない人でも楽しめるような作品にした」とのことです。この選択は大正解だと思います。
スタートレックとは
もともと1966年から続くアメリカのテレビドラマシリーズで、ジーン・ロッデンベリーという人が、「アメリカ西部を開拓する幌馬車隊のように宇宙を開拓する物語」というイメージで考案されたストーリーです。宇宙船に乗って、さまざまな惑星を旅する物語なのですね。で、今回の映画なのですが、数あるスタートレックシリーズでも特に人気の高いジェームズ・T・カーク船長が、人生で初めて「キャプテン」になるまでを描いています。このカーク船長を演じているのが、かなり「抜擢」に近いクリス・パイン。ただ、かなりのはまり役だと思います。クールなスポックに比べて情感あふれるカーク船長を、見事に演じていました。クリス・パイン、今後「来そう」な役者さんです。そして、スタートレックといえば、とがった耳とそろった前髪が忘れられない「スポック」。これを演じているのが、なんとアメリカのドラマ「HEROES」で最強の悪役である「サイラー役」のザカリー・クイント。「HEROES」の時は、あのいや~な目つきが本当に悪役にぴったりでしたが、今回のスポック役も非常にクールに演じていて、これまたはまっています。ザカリー・クイントがうまいのか、エイブラムスの指導がうまいのかわかりませんが、「これぞスポック!」という演技です。
盛り上がる演出
こういう宇宙ものというと、連邦軍だのどこどこの惑星だの、名前がごちゃごちゃになってきてストーリーがわからなくなってくるということがあるのですが、この映画に関していえば全くそんなことはありません。非常にわかりやすいストーリーになっています。脚本はやや強引かなと思えるところもあるのですが、エイブラムスのテンポのよさで、あまり深く考えずに楽しめるようになっています。音楽も非常によく、最後のクライマックスでは、あまりにも壮大なシーンで感動的な音楽が流れてくるので、思わず涙が出てきたほどでした。
カーク船長とスポックの対比
この映画、2人の主人公、カーク船長とバルカン星出身のスポックを中心に物語が進んでいきます。カークは「激情型」の人間で、喜怒哀楽をそのまま出すタイプとして描かれています。逆にスポックは、常にロジカルで冷静沈着、表情を変えない人物として描かれています。この2人の掛け合いが非常に面白く、あえて言うならば、スラムダンクの流川と桜木、「相棒」でいうならば杉下右京と亀山薫のような存在です(まあざっくり見て、ですよ)。特にスポックの方は、劇中で「論理的に考えろ!」という学生時代のシーンを入れることによって、ロジカルシンキングに対するこだわりがとても大きく感じられます。こういう演出、うまいなぁと思います。
とにかく映画館で!
語り始めると本当にすばらしい作品で、いろいろと言いたいところはあるのですが、とにかく劇場で見ることをお勧めします!あの大きなスクリーンでありえないくらいの楽しい宇宙活劇を見てほしいと思います。僕はあまりの素晴らしさに、涙が出るくらい楽しんでしまいました。
はぁ~、こんなにすごい映画を見てなかったなんて。すごすぎる・・。
個人的ランク:S(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
すごすぎるので、最高ランク「A+」のそのまた上、「S」ランクを差し上げます。映画館で見たかったな、これ。
どこから書いたらいいのか・・
この映画、アカデミー賞で「作品・監督・脚色・撮影・編集・美術・作曲」の7部門に輝いた作品なんです。で、どれをとってもすごいのですが、僕としてはやっぱり「あえて白黒で撮った」というところでしょうか。この効果は絶大だったような気がします。そして、とある女の子の洋服だけ「赤色」に着色しているアクセント。僕は鳥肌が立ちましたよ。スピルバーグ、理屈抜きにすげぇと思いました。いや、前から尊敬はしてましたけどね。
シンドラー役の人
リーアム・ニーソンと言う人が演じているのですね。あまり知らない人だなと思って調べてみたのですが、めっちゃナルニア物語で出ているじゃないですか(笑)!その他、スターウォーズやギャング・オブ・ニューヨークなど、出演多数ですね。何で知らなかったんだろう。この「シンドラーのリスト」では、めっちゃすばらしい演技をしています。他にも会計士役のベン・キングズレーなど、みんなすばらしい演技をしています。
間違った前知識がよかった
僕は、この映画を見るまで、シンドラーという人はもともと正義感の強い人で、最初からユダヤ人を助けようという設定なのかなと思ってました。ところが、そんな前知識は間違っており、劇の初めでは、「ビジネスに全精力をかける男」として描かれていました。そのシンドラーが、収容所でのユダヤ人を目の当たりにして、気持ちが変わっていく様子が描かれています。そこら辺の機微が非常にうまく描かれていますよ、この作品は。特にユダヤ人を救おうとしながらも、ドイツ軍人と仲良くやっている姿は、すごく奇妙に思えましたが、よくよく考えるとそういうことはよくあることだよなと、妙に納得したところです。
ユダヤ人とは
劇中でドイツ軍人に散々虐待されるユダヤ人。なんでこんなに人種差別されるんだろうとWikipediaで調べてみましたが、いまいちすっきりしない説明でした。おそらく一言やそこらでは説明できない、ヨーロッパ独特の文化があるんだろうなと理解することにしました。ユダヤ人に、頭脳明晰な人が多いと言うのは前から聞いていましたけど、劇中でもそういう部分というか、真面目に仕事をしている姿が描かれています。
一度は見ておいたほうがよい作品
というわけで、タイトル通り、DVDでかまわないので、一度は見ておいたほうがいい作品だと思います。これはもう映画が好きだとかそれほどでもないとか、そういうレベルじゃなくて、知識として知っておいたほうがいいんじゃないかというレベルです。スピルバーグが日ごろのエンターテイメント性を捨てて、ひたすら淡々とこの映画を作っていったような、何か気迫が感じられる作品です。やっぱり偉大な監督だなぁ。そして、ラストの救出したユダヤ人とシンドラーが別れる場面は必見だと思います。僕は泣いてしまいました。あの台詞は、ずっと僕の心に残るんじゃないかと思います。
伊坂幸太郎原作、森淳一監督の「重力ピエロ」を見てきました。僕は主演の加瀬亮が好きなので、それもあって見に行こうと思ったのでした。原作は読んでないですが、読んでいる友達から「めっちゃ面白いよ!」と言われていました。ぼくはどちらかというと、そういうことを言われると斜に構えるタイプなので、今回もそういう姿勢で見始めました。
個人的ランク:A(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
てなわけで、すごく面白かったです。やっぱり加瀬亮は良いですね。この原作は読んでませんが、なんとなく伊坂幸太郎的な世界観もそのままなような気がします。
なかなか重いストーリー
この作品、芯になる部分はけっこうな「重さ」を感じるものとなっています。人間の生い立ちって、ある意味本人にはどうしようもないというか、直しようがない部分だと思います。この「重力ピエロ」は、そういうところをこれでもかこれでもかと、傷の上にさらにナイフを突き立てるような、見ていて本当に切なくなってくるストーリーになっています。で、僕の「伊坂幸太郎像」というのは、そういう重いストーリーでもわりと淡々と、それでいて印象深く描いてくる作家さんというイメージです。この映画では、そのイメージがうまく受け継がれていたような気がします。淡々と重いストーリーを描いていました。
遺伝子コドンが登場
僕が伊坂幸太郎すごいなと思ったのは、作品中に「遺伝子コドン」を使っている点です。伊坂幸太郎は、確か法学部出身なので遺伝子コドンというのはそれほどなじみがないかと思うのですが、この映画では、見事に遺伝子コドンを事件に絡ませていました。大学で遺伝子コドンをいやと言うほど習った僕としては、すごくわかりやすい部分でもありました。特に「終止コドン」が出てきたときなどは、「おぉ!」と思いました。
何がそんなによかったか
ストーリーやキャスティングがすばらしいと言うのもあるんですが、劇中に「人生を示唆するような名言」がしばしば出てくるんです。僕はそれがよかったなぁと思いますね。ガンジーさんの言葉が多いのですが、ラストに近い場面で、サーカスを見ながらいう言葉なんかジーンときましたね。原作もそういうところはあるんでしょうか。いずれ読んでみたいと思います。あ、あと「ROBOT」制作です。わかるひとにわかる、クリエイティブなグループですよね。