伊坂幸太郎原作、森淳一監督の「重力ピエロ」を見てきました。僕は主演の加瀬亮が好きなので、それもあって見に行こうと思ったのでした。原作は読んでないですが、読んでいる友達から「めっちゃ面白いよ!」と言われていました。ぼくはどちらかというと、そういうことを言われると斜に構えるタイプなので、今回もそういう姿勢で見始めました。
個人的ランク:A(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
てなわけで、すごく面白かったです。やっぱり加瀬亮は良いですね。この原作は読んでませんが、なんとなく伊坂幸太郎的な世界観もそのままなような気がします。
なかなか重いストーリー
この作品、芯になる部分はけっこうな「重さ」を感じるものとなっています。人間の生い立ちって、ある意味本人にはどうしようもないというか、直しようがない部分だと思います。この「重力ピエロ」は、そういうところをこれでもかこれでもかと、傷の上にさらにナイフを突き立てるような、見ていて本当に切なくなってくるストーリーになっています。で、僕の「伊坂幸太郎像」というのは、そういう重いストーリーでもわりと淡々と、それでいて印象深く描いてくる作家さんというイメージです。この映画では、そのイメージがうまく受け継がれていたような気がします。淡々と重いストーリーを描いていました。
遺伝子コドンが登場
僕が伊坂幸太郎すごいなと思ったのは、作品中に「遺伝子コドン」を使っている点です。伊坂幸太郎は、確か法学部出身なので遺伝子コドンというのはそれほどなじみがないかと思うのですが、この映画では、見事に遺伝子コドンを事件に絡ませていました。大学で遺伝子コドンをいやと言うほど習った僕としては、すごくわかりやすい部分でもありました。特に「終止コドン」が出てきたときなどは、「おぉ!」と思いました。
何がそんなによかったか
ストーリーやキャスティングがすばらしいと言うのもあるんですが、劇中に「人生を示唆するような名言」がしばしば出てくるんです。僕はそれがよかったなぁと思いますね。ガンジーさんの言葉が多いのですが、ラストに近い場面で、サーカスを見ながらいう言葉なんかジーンときましたね。原作もそういうところはあるんでしょうか。いずれ読んでみたいと思います。あ、あと「ROBOT」制作です。わかるひとにわかる、クリエイティブなグループですよね。
本木克英監督の「鴨川ホルモー」を見に行ってきましたよ!これまた面白い映画でした。
個人的ランク:A(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
最高ランクじゃないのは、言葉ではなかなか表現しづらいですけど、あともうちょっと心に響くものがなかった、というところでしょうか。でも完成度はとても高いと思います。ちなみに原作は読んでおりません。
あらすじ
山田孝之演じる主人公、「安部」は二浪して京都大学に入った。5月病にかかっていたときに誘われたサークル「京大青竜会」は、どんなことをやるのかさっぱりわからなかったが、好きな女の子が入部するということで一緒に入った。しかし、実は気軽に入ったこのサークルは、京都に千年伝わる競技、“ホルモー”のサークルだった。
濱田岳と栗山千明
濱田岳って俳優、知ってますか?僕はこの人を初めて見たのは、映画「アヒルと鴨のコインロッカー」でした。その時の印象は、「うまく気弱な青年を演じるものだな。」でした。そして、今回の作品。「気弱+変人」の役をとても上手に演じていました(笑)。いやぁ、本当に今回の濱田岳には笑わせてもらいました。素晴らしいです。
また、栗山千明は「京大理学部のおたく学生」を見事に演じています。特におたく度をアップさせた「カツラ」と壊れた扇風機を平然と直していく演技は絶品でした。あと、後半、恋愛要素も絡んでくるのですが、その辺の演技もよかったと思います。
オニ語と振り付けが最高です
この映画、「ホルモー」という競技の中でかわいらしい「オニ」が登場します。このオニは山田孝之や濱田岳らの指示によって動くわけなのですが、その指示の仕方がとても面白いです。振り付けはパパイヤ鈴木さんがしているそうで、とてもユニーク。オニ語も何を言っているのかわかりませんが、かなりインパクトがあります。正直、ここのおかげでこの映画、非常に評価を上げていると思います。とてもよかったですよ。あと、実際にパパイヤさんも少し登場します。
京都の街並みもきれい
映画の舞台が京都なので、その風景がとても楽しめます。僕も今日とは何度か行ったことがあるので、「あぁ、ここは知っている!」というシーンがいくつかありました。あと、詳しくは言えないですが、懐かしい「レナウン娘」の歌が登場したり、かなりはちゃめちゃなところも個人的に大好きです。あと、荒川良々もいいですよ!純粋に楽しい映画ですね。