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岡山県美作市の水害(3日目)

Posted by kharuna on 月曜日, 17 8月, 2009

さて、水害から3日目です。これくらいになると少し状況に慣れてきたというか、「さあ、今日も片付けやるか!」という開き直ったような気持ちになってきます。ただ、今まで気が張っていたのが(アドレナリン出ていたのが)、徐々に緩くなってきて疲れがどっと出る時期でもあります。うちの母はこの日、殆ど食べ物が飲み込めませんでした。近所の人たちにも疲労の表情が見えます。

そんな時に、日頃からお付き合いしている仕事の仲間、昔からの仲間が助けに来てくれました。

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僕は今まで、近くで災害があっても「僕なんかが行っても邪魔になるだけだろう。」と思って、ボランティアは行ったことがありませんでした。しかし、今回、自分が災害にあってみて、この考えは間違っているんじゃないかと思いました。なぜなら、

1.人数が増えるだけで心強い
2.被災者は、話す人がいるだけでも心が紛れる
3.単純に作業が早く進む
4.これだけ助けに来てもらっているんだから、自分も頑張らねば、と思える

というようなことが挙げられるからです。見舞いに来てくれる、というだけでもうれしいもんですが、長靴をはいて、タオルを持参し、「大変だったなぁ!手伝うよ!」と言われると、どれだけ心強いことか!ちなみに、ありがたいことにお見舞いとして、たくさんの人に差し入れをいただきました。これ、特にもらってうれしかったものを(今後、自分が見舞う側になった時のために)挙げておきます。

1.軍手、タオル(雑巾含む)、ビニール手袋、ゴミ袋
2.お茶、水
3.食べるもの、甘いもの

多くの方が、これらの品物を持ってきてくれました。僕だと、こういう品物が思い浮かぶかどうか、わかりません。特に今回は、泥が本当にすごかったので、雑巾は次から次へと消費していきました。また、大量にゴミも出るので、ゴミ袋などもうれしかったです。

ところでライフラインですが、我が家の場合、不幸中の幸いというか、初日にお湯が出なかったくらいで、翌日には電気工事の人やガスの人が来て下さって、すぐにお風呂や電気が使えるようになりました。この辺は、被害が少なかったのでましな方だと思います。

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あと、結局、床下にたくさんの泥が入っているので、床板をすべて外して泥を取り除いてもらいました。この作業は、建設会社の人が親切にもやって下さいました。

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横で少し見ていましたが、とても大変な作業だったと思います。ありがとうございました。泥を除いた後は、扇風機で乾燥し続け、仕上げに石灰を撒きます。石灰を撒いておくとどんどん水分を吸収してくれるそうです。

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中庭の様子。土の上に泥がこんもりと積っております。これもすべて取り除かなければいけませんでした。まだまだ作業は続きます。


岡山県美作市の水害(2日目)

Posted by kharuna on 日曜日, 16 8月, 2009

さて、洪水から一夜明けた朝。家の周りは、言葉では言い表せない状況になっていました。

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どこからか運ばれてきた土砂や草木が、家の前の木に絡みつき、また植林していた木々は根っこごとどこかへ流されていました。

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家の塀も上の写真のように引きちぎられ、どこかへ流されて行きました。丁度ここの塀周辺を片づけているときに、NHKの取材が来ました。NHKは対応が早いです。災害の夜の次の朝にはもう来ていました。地元の民放も遅くはなかったけど、それでも午後に来たのでやっぱりNHKは早いなぁと思いました。また、カメラマンの人もすごく丁寧な話し方で(この時は、レポーターはおらず、カメラマンの人のみ)、好印象でした。ちなみに、我が家はこれで全国ニュースに映りました(笑)。

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玄関の扉もこのように無残な姿になっていました。扉の片割れは遠くに流されていて、母がわざわざ拾ってきました。僕の災害二日目の作業は、この家の周りの土砂や草木を取り除くことでした。

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上の写真が、家の周りの残骸を集めた写真です。我が家は、交差点の角にあるので水流の分岐点になり、ゴミがたまりやすくなっているのか、他のお家よりもそういう残骸が多いように思えました。ちなみに、災害時のゴミは、自治体が「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」にわけて家の前に出すだけで、すべてトラックで持って行ってくれました。写真はありませんが、全体のゴミ捨て場はすごいことになっていましたよ・・・。

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家の中です。僕の実家は、店舗と住居が一体になっていて、この写真は、店舗の状況です。商品が下に落ちたり、床は泥だらけになったり、「どこから手をつければいいのやら。」という感想でした。

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僕が、今回の水害で一番印象に残ったのは、「泥」でした。とにかくあらゆるところに泥が入り込んできました。泥は、さまざまな菌を含んでいるので、なるべく早く取り去らないと、人体にも悪いですし、もちろん家屋が腐っていく原因にもなります。3日目、4日目のエントリーで出てくるかと思いますが、床下にたまった泥は、床を全部取って、きれいにしなければいけません。今回は、建設会社の人にやってもらいました。そして、石灰やアルコールを撒いて、シロアリや細菌の繁殖を抑えなければいけないのです。

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絨毯なんかも泥だらけでした。すべて廃棄処分です。水害の泥は、本当に厄介だなぁと感じました。

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近くの材木屋さんから流れてきた材木。きれいな状態だったので、会社の人が回収に来たのかな・・。いつのまにかなくなっていました。

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最後にちょっと和む写真。雨が流れる「雨とい」が流れて、そこに「稲」が活けられていました(笑)。人口的にやったものではなくて、朝見てみたらこんな風になっていたのです。母と二人でこれを見て笑ってしまいました。

3日目に続く。


岡山県美作市の水害(1日目)

Posted by kharuna on 土曜日, 15 8月, 2009

えーっと、僕はかれこれ33年生きてますけど、水害というものに初めて出くわしました。床上浸水だったのですが、くるぶしのところまで水が来て、畳を2階に上げたり、位牌を移動させたり、浸水してきて思いつく大事なものをとにかく濡れないようにしました。

1日目(2009年8月9日)の写真です。

洪水中です

この日は、会社の9連休の初日で、偶然にも僕が徳島から実家の岡山に帰った日でした。20時前くらいに家に到着して、晩ご飯(コロッケ)を食べ、「いやぁ、雨すごいなぁ。」と言っている時でした。うちの母が、

「ちょっと!お店に水が入ってきてるわ!はよ、こっち来て!」

と食卓にいる父と僕を呼んだのでした。うちは、お店と住居が一体になっているタイプの家屋で、一番床が低いお店から浸水したのでした。でもこのときはまだ、「床上浸水」などという言葉は夢にも思わず、「ありゃまー。」と思ったくらいでした。

しかし、父が2階に上がり、外の様子を見たときに

「おい!外がすごいことになっとるぞ!」

と呼ばれたので、僕も2階に上がって外を見たのでした。・・・衝撃的でした。僕の家の前は179号線という国道が通っているのですが、その道が「激流」になっているのです。川になっているのです。アメリカのグランドキャニオンを生で見たときも衝撃的でしたが、国道が水で覆われているのも別の意味で非常にショッキングな映像でした。

やや茫然とした後、1階に下りてみて、その水位を見てみました。すると大体僕の腰くらい、1メートル弱くらいでしょうか、それくらいの水位がありました。そして、玄関を見ると、じわじわとドアの隙間から水が入ってくるではありませんか!そしてドアの外の水位も上がっていき、最終的には僕の首くらい、160センチくらいになりました。ドアを開けると一気に水が入ってきそうな勢いです(さすがに開けませんでした)。

外の水位が上がると、やはり圧力の関係で浸水速度も上がり、どんどん水が家の中に入ってきます。まず玄関の靴が濡れ始め、次にはいよいよ床上にくるかも、というところでした。ついに家族全員、「これはやばい。」という認識になり、位牌を2階に上げました。その前に、電気がショートして停電してしまったので懐中電灯を点灯しました。乾電池がなかったりして、こういうときのためにやはり乾電池などは日頃からチェックした方がいいなと思いました。

次に畳を濡れないようにしようということで、和室の(多分普通の畳よりも高価な)畳を2階に上げることにしました。畳の外し方は、マイナスドライバーを畳と畳の間に差し込み、てこの原理でぐいっと畳を持ち上げます。そのようにして1枚外すと、次から次へと畳を外すことができます。今回、下部が少し濡れてしまいましたが、それほど濡れてない状態で2階に畳を上げることができました。ただし、そのようにできたのは、一部の畳だけで、祖母の部屋の畳などはすべて水浸しになってしまいました(当然ながら廃棄処分)。

うちはお店(薬局)をやっているので、商品もいくつか2階に上げたのですが、本当に少しだけで、他の殆どの商品は水没してしまいました。パソコンは、データが詰まっているので、早めに上げておきました。

で、ついに床上まで来て、くるぶしまで浸水すると、水の勢いが弱まり、ゆーっくりと水位が減っていきました。僕は水害というと、ずっとびちゃびちゃなのかと思っていたのですが、水は入ってくる時も早いのですが、出て行くときもなかなか早いです。

水かさがこれ以上増えないと思うと、すごくほっとしました。家の外の水位も膝くらいまで下がっていたので、サンダルをはいて外に出てみました。その時の写真です。

水害

ふと見ると、車庫に止めていた自家用車が3台とも流されていました。一瞬にして、車が使えなくなりました。3台とも親の所有物なので、僕の車が水没したということではないのですが、それでもすごくショックでした。あれだけいろいろなところに乗って行った思い出深い自動車が、ぷかぷかと水面に浮いているのです。水のすごさを見せつけられました。

茫然としていると、駐在さんがやってきて、「雷もまだあるみたいだし、落雷や2次災害にあうといけないので、すぐに家に戻ってください!」と怒られてしまいました。確かにその通りです。車をそのままにして(国道のど真ん中に、車は流されていた・・)、すぐに家に戻りました。

2階で初めて激流を見たときに、弟に電話をかけて、何度も状況を報告していました。父には、「こんなときに電話なんかするな!」と怒られましたが、今から考えると災害の外にいる人に早めに報告することはいいことだな、と思います。弟に連絡することによって、ほかの町内の人の安否を確認できた、ということがありました。

というわけで、ひとまず大丈夫なことを弟に告げ、その日は「水のシャワー」(お湯が出なくなった)を浴びて、寝ることにしました。だいたい深夜1時だったと思います。僕は割と気楽な性格なので、そんな早く寝てしまいましたが、両親は深夜4時まで、ほかの人も5時、6時まで起きていたという話も聞きました。

さて、衝撃の2日目は次のエントリーに書こうと思います。