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【book】海辺のカフカ

Posted by kharuna on 金曜日, 1 5月, 2009

さてさて、映画もさることながら、本も読んでますよ。相変わらずここ最近は村上春樹さんです。「ねじまき鳥」、「ノルウェーの森」、そしていくつかの短編集を読んで、この「海辺のカフカ」にやってきました。なんとなく順番的にどうなの?って気もしますが・・。

海辺のカフカ〈上〉
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村上 春樹
新潮社
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で、やっぱり面白かったですよ、この「カフカ」も。村上さんの非現実的な世界が壮大に広がっていますね。いきなり非現実ではなくて、いつのまにか非現実なところもお気に入りポイントです。いつものように、「これはどういう意味なんだろうか?」、「村上春樹としては、このストーリー、登場人物を通じて何を言いたいのだろうか?」と言う事を考え出すとものすごく深みにはまっていくような気がします。でもそういうのって大事ですよね。で、やっぱりいつものように答えは出ないまま、最後まで読んでしまうというパターンでした。まあ、でも村上春樹の膨大な読書量に裏付けされたストーリー展開を、完全に理解しようと思ってもなかなか難しいですよね。ただ、そこで諦めるのではなくて、少しでもその領域に近づけることができればな、とは思っています。

田村カフカくんとナカタさん

海辺のカフカっていうタイトルからすると、どこか外国の物語なんだろうかと思っていたのですが、めっちゃ日本国内の物語でした(笑)。田村カフカくん(本名ではない)という15歳の少年が主人公なんですよね。で、アマゾンかどこかのレビューにあったのですが、通常の15歳に比べて、田村カフカくんはめちゃめちゃ大人びています。「そんな15歳いないだろー!」ってくらいです。でもまあ、いると思えばいるかもしれないな、とも思う。そしてこの物語にはもう一人、主役級の人間が登場します。ナカタさんというおじいさんで、この人の特徴は猫と話せることです。ナカタさん、僕は大好きな登場人物ですね。で、「海辺のカフカ」は、このカフカくんの章とナカタさんの章が交互に書かれている小説です。

大公トリオ

物語の途中で、ナカタさんをサポートする星野さんという若いトラックの運転手が登場します。この人、だんだんナカタさんに惹かれていって人間性が変わっていきます。その時にベートーベンの「大公トリオ」という音楽がキーポイントになるのですが、僕は思わずこの「大公トリオ」を買ってしまいました。なかなかいいクラシック音楽です。しかし、村上春樹の音楽に対する気持ちはすごいですね。小説読んで音楽CD買っちゃうなんて、今までそんな経験したことないですよ、たぶん。さすがです。

分類が難しい

よく友人から、「村上春樹ってどんな小説、ストーリーなんですか?」って聞かれるんですけど、これ、どんなふうに答えればいいのかいつも困ってしまいます。そういう意味ですごく複雑ですよね、村上春樹の小説って。でも読み始めるとすごく面白いんです。この「海辺のカフカ」も然りです。ぜひ、このGWに読んでみてください。


【book】ノルウェイの森(下巻)

Posted by kharuna on 日曜日, 1 3月, 2009

村上春樹さんの本、「ノルウェイの森(下巻)」を読み終わりました。

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面白かった

この表現があっているのかどうかわかりませんが、面白かった・・。というか、かなり引き込まれました。この本、確か僕が小学生か中学の頃にベストセラーランキングを独走していたのを記憶しているのですが、今読んでもとても楽しめます。

何が良いのだろうか

ストーリーにそれほど劇的な変化はないように思うのです。主人公のワタナベくんと、その周りの人たちとの恋や悩みの物語なのです。僕が印象に残っているのは、レイコさんが如何に精神的に病んでいったかが描かれているところです。

レイコさんと言うのは、ワタナベくんの恋人と一緒に住んでいる年上の女性なのですが、あることがきっかけで、大きく精神的に病んでしまうという人生を送っています。その辺のいきさつが僕にとっては妙に心に響きました。村上春樹の描写が、とても現実的で本当にありそうなのです。村上春樹は想像で書いているのだろうか、それとも何かモデルのようなものがあるのだろうか・・・。

精神疾患と、性描写

見出し通り、この本には、精神疾患と性描写がたくさん出てきます。ネットでいくつかこの本のレビューを読んでみたのですが、この2つのファクターはなかなか大事なのだそうです。僕には、まだその大事さがよくわからないのですが、でも確かにこれらに大きく引きつけられたと思います。自分でもなぜだかよくわかりません。

他の作品も読んでみよう

今のところ、村上春樹さんの長編小説は、「ねじまき鳥クロニクル」とこの「ノルウェイの森」を読みました。読んだあとで、ネットでの評価を見てみると、「ねじまき鳥」は、かなりの賛否両論。「ノルウェイの森」は、村上春樹の分岐点になっているとの文章もありました。というわけで、他の作品にもかなり興味津々なので、引き続き読み進めてみたいと思います。


【book】ノルウェイの森(上巻)

Posted by kharuna on 木曜日, 12 2月, 2009

村上春樹さんの大ベストセラー作品、「ノルウェイの森(上巻)」を読みましたよっと。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
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上巻だけですけど、毎晩お風呂に浸かりながら、しっかりと読みました。相変わらず村上春樹さんの文章には、引き込まれます。

主人公は村上春樹に似ている

主人公の「ワタナベ」くんは、とても作者の村上春樹に似ています。どちらも神戸で育ち、東京の大学に入り、そしてスコット・フィッツジェラルドというアメリカの作家が大好きなのであります。

ちなみに、この「ノルウェイの森」を読む前に、スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を読んでおくと、ほんのちょっとだけわかる部分が増えると思います。ほんのちょっとだけなので、読まなくてもそれほど問題はないかと思います。

非日常的な部分はそれほどない

村上春樹の小説といえば、短編集を何冊かと、長編では「ねじまき鳥クロニクル」を読んだくらいなのですが、そのどれもが、「日常生活からシームレスに非日常的なシーンに変わっていく」という印象を受けました。例えば、「ねじまき鳥」だと、普通の生活を送っていた主人公の男が急に何日も井戸の中で過ごすようなことです。

「ノルウェイの森」は、上巻だけですけどそういう非日常的なシーンは特になかったように思えます。こういうところが、「ノルウェイの森は村上春樹の作品の中では異色なのよ!」と友人に言わしめる所以なのでしょうか。

読み込ませる文章力は素晴らしい

ただ、そういう非日常的なシーンがなくてもやっぱり村上春樹さんの文章はすごいと感じさせてくれます。非常にきめ細やかな描写で、しかも全然押しつけがましくありません。「ミドリ」という女の子が登場人物で出てくるのですが、このミドリがなぜ料理が得意なのか語るシーンが、なぜか面白いのです。特に奇をてらっている文章でもないのですが、非常に魅力的な文章なのです。これはもう春樹ワールドがなせる業なのでしょう。

何が言いたいのか

僕は、ちょっと前に吉本隆明さんに影響されて、「その作家がどういう気持ち、意図でその内容を書いているのか、それを感じるのと感じないのとでは大きな違いがある。」という意識を持って小説を読んでいます。いわゆる「モーツァルトの楽譜をただ弾いているのと、モーツァルトがどのような気持ちでその音楽を作ったのか考えながら弾くのとでは大きな違いがある。」というものです。

「ノルウェイの森(上巻)」を読みながら、村上春樹はなぜこのような小説を書いたのか、そういうことを考えていました。でも答えは出ていません。単純に恋愛小説を書きたかっただけなのか。どうなんだろうなぁ。そういうこと考えながら小説を読むのもなかなか楽しいです。さて、下巻も楽しみだ。