【book】グラスホッパー

This entry was posted by kharuna 月曜日, 16 3月, 2009
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伊坂幸太郎著、「グラスホッパー」を読みました。

グラスホッパー (角川文庫)
伊坂 幸太郎
角川書店
売り上げランキング: 1535

個人的ランク:B+(最高「A+」~最低「C-」の9段階)

やはり伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の本はこれまで何冊か読みましたが、この人の作品はだいたいどれも終盤につれて盛り上がるように書かれてありますね。「グラスホッパー」もその部類に入る作品で、終盤になるにつれ、ストーリーのスピード感は増し、ページを一気に読み進めました。

ラッシュライフのような描き方

ストーリー自体は、「ラッシュライフ」のような、複数人の登場人物の視点が代わる代わる描かれるものになっています。この手法、読み始めの時は全く話がつながらないのでわかりづらいと感じます。しかし、徐々にそれぞれの話がつながることによって、とても面白くなっていきます。

今回は、「鈴木」、「蝉」、「鯨」という三人の視点が描かれています。「鈴木」は、妻を殺された穏やかな「復讐者」として、「蝉」は自由になりたい「殺し屋」として、「鯨」は幻覚から解放されたい「殺し屋」として登場します。

「復讐者」やら「殺し屋」やら、どうも荒々しい雰囲気が漂っていますが、そこは伊坂幸太郎、重くならないように、それでいて軽薄にもならないように、絶妙なタッチでストーリーが進みます。こういうところ、伊坂幸太郎のすごいところだと思います。

総評

ストーリーとしては、「押し屋」が誰か?ということが中心になって進むわけですが、その押し屋の描き方だったり、「鈴木」の悩み具合だったり、読むべきポイントはたくさんあります。ただ、個人的には、同じ伊坂作品で行くと「チルドレン」なんかの心温まるものが好きかなという気持ちはあります。

そうは言いつつも、やはり伊坂ワールド全開の文章であり、今までの作品が好きな人であれば十分に楽しめる本だと思います。

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