映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観てきましたよ。
予告
公式サイト
映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』公式サイト
個人的ランク:A+(最高「A+」〜最低「C−」の9段階)
めちゃめちゃ面白かった
いやぁ、これはめちゃめちゃ面白かったです。後半の盛り上がり、すべての伏線への回答、現代医療に対する批判性など、あらゆるポイントから楽しめる映画だと思います。ただ、前半は多少中だるみするところもあるので、ランクは「A」でもいいような気もするのですが、まあ、扱う題材が医療っていうこともあって、最高の「A+」をつけました。超お勧め作品です。
あらすじ
公式サイトから引用
切れ者だが冷徹・非情な一面も持つ救命救急センター長・速水にかけられた「殺人と収賄」の疑惑、そして彼を取巻く医師たちの複雑に絡み合う様々な思惑。“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を取る速水は果たしてシロか、クロか…?「バチスタ事件」から一年、東城大学付属病院に再び巻き起こる事件に、田口&白鳥が再び挑みます。エンターテインメント性の高さだけでなく、現在社会問題化する救急医療の問題をリアルかつスリリングに描いている点にも注目が集まります。
役者陣が素晴らしい
もう、僕の好きな役者ばかり出てますね。阿部寛に竹内結子、そして堺雅人。しぶいところでは、尾美としのりなんかも出ています。特に堺雅人は、出色のできじゃないでしょうか?というか、堺雅人は最近、どの作品も出色か・・・。
脚本も良くできているんですよねぇ。終盤にこんなにたたみかけてくるとは思いませんでした。
総評
竹内結子のおどけた演技もとてもよく、そしてあいかわらず阿部寛は存在感抜群。それに絶好調の堺雅人がぶつかれば面白くないはずがない。何気に山本太郎もよかったりする。
経営を最優先できない医療業界という特殊な世界で、いろいろな人の思惑があるんだなぁと勉強にもなります。ぜひぜひ劇場でご覧ください。
伊坂幸太郎著、「グラスホッパー」を読みました。
伊坂 幸太郎
角川書店
売り上げランキング: 1535
個人的ランク:B+(最高「A+」~最低「C-」の9段階)
やはり伊坂幸太郎
伊坂幸太郎の本はこれまで何冊か読みましたが、この人の作品はだいたいどれも終盤につれて盛り上がるように書かれてありますね。「グラスホッパー」もその部類に入る作品で、終盤になるにつれ、ストーリーのスピード感は増し、ページを一気に読み進めました。
ラッシュライフのような描き方
ストーリー自体は、「ラッシュライフ」のような、複数人の登場人物の視点が代わる代わる描かれるものになっています。この手法、読み始めの時は全く話がつながらないのでわかりづらいと感じます。しかし、徐々にそれぞれの話がつながることによって、とても面白くなっていきます。
今回は、「鈴木」、「蝉」、「鯨」という三人の視点が描かれています。「鈴木」は、妻を殺された穏やかな「復讐者」として、「蝉」は自由になりたい「殺し屋」として、「鯨」は幻覚から解放されたい「殺し屋」として登場します。
「復讐者」やら「殺し屋」やら、どうも荒々しい雰囲気が漂っていますが、そこは伊坂幸太郎、重くならないように、それでいて軽薄にもならないように、絶妙なタッチでストーリーが進みます。こういうところ、伊坂幸太郎のすごいところだと思います。
総評
ストーリーとしては、「押し屋」が誰か?ということが中心になって進むわけですが、その押し屋の描き方だったり、「鈴木」の悩み具合だったり、読むべきポイントはたくさんあります。ただ、個人的には、同じ伊坂作品で行くと「チルドレン」なんかの心温まるものが好きかなという気持ちはあります。
そうは言いつつも、やはり伊坂ワールド全開の文章であり、今までの作品が好きな人であれば十分に楽しめる本だと思います。
さて、名古屋一泊二日旅行も終盤です。今、岐阜の大垣までやってきました。まずは大阪までゴー。
さぁ、今から名古屋に向かいますよ。電車の中では、本を読もうと思います。
ニコール・キッドマン主演、「オーストラリア」を観てきました。
予告:
公式サイト:
2月28日(土)公開 映画「オーストラリア」公式サイト
個人的ランク:B+(最高「A+」~最低「C-」の9段階)
ネットで非常に低評価
この映画、予告編を見たときにとても面白そうだなぁと思っていました。音楽と言い、出演者と言い、かなり僕が好きそうな映画だな、と。で、Yahoo映画の評価を見たところ、非常に評価が低いのです。「え?なんで?」と思いながらも、あまり作品を観る前にレビューは読まないことにしているので、そのまま映画を観に行きました。
見終わって、評価が低いのが何となくわかりました。この映画、日本人が見ると非常に不愉快になるように描かれているのです。帰宅して、レビューを見てみると、ほとんどの低評価の原因が、そこにあるようでした。
歴史が間違って描かれている
この映画、始まって4分の3くらいは非常に面白いのです。音楽も壮大なものですし、ロケ地もきれいで、「まさに映画!」という印象を受けました。
しかし、残りの4分の1。ネットで低評価になるのも無理はないと思えるシーンが出てきます。この作品の時代背景として、第二次世界大戦が出てくるのですが、日本軍がオーストラリアに攻め込んでくるシーンが登場します。それで、歴史的には、確かに日本軍はオーストラリアを空爆しているのですが、「上陸はしていない」とのことなのです。
この映画では、日本軍が上陸し、さらに物語上、重要なアボリジニを殺してしまいます。ここのシーンが、多くの日本人にとって「おいおいおい。」となる部分なのです。
単に批判だけしていいのかな
ただ、そこまで目くじらを立てなくても良いんじゃないかなと思います。あくまで映画ですし、そもそも上陸はしてないけど、やっぱり空爆はしているじゃないか。そこのシーンだけ切り取って、「やっぱり白人至上主義は、なくなってないのね。」と言うのは、ちょっと違うかなぁと思います。
僕は、日本軍がオーストラリアに攻め入ったという歴史も知りませんでしたし、先住民であるアボリジニと白人との確執も知りませんでした。多少脚色はあるようですが、そういうことを意識するきっかけとしては、この映画は良いんじゃないでしょうか。
総評
日本軍がアボリジニを殺してしまうと言う、「あちゃー」な場面はありますが、映画としてはなかなかよくできていると思います。音楽も良いなぁと思っていたら、このバズ・ラーマンという監督、「ムーラン・ルージュ」も作っているのですね。あれも良い映画でした。
「この映画は日本人にはお勧めしません。」というコメントも見ましたけど、まずは観に行ってみることが大事だと思います。外国人が日本軍をどのように描いているのか。そこも一つの観るポイントだと思いますよ。
アンジェリーナ・ジョリー主演、「チェンジリング」を見てきました。
予告:
公式サイト:
『チェンジリング』 大ヒット上映中!
個人的ランク:A(最高「A+」~最低「C-」の9段階)
非常に素晴らしい作品
クリント・イーストウッド監督による、実際にあった話を映画化したもので、終盤まで話の展開が読めないミステリー要素を含めながらも、最後は涙してしまう、非常に完成度の高い作品です。
僕はイーストウッド監督というと、「硫黄島」とかいろいろ見たのですが、すぐに思いつくのは「ミリオンダラーベイビー」です。あれもなかなかよくできた映画だと思いましたが、僕は今回の「チェンジリング」の方が好きです。ストーリーが僕の好みですね。
イーストウッド監督ならではの色彩
イーストウッド監督の作品、全部見た訳じゃないんですが、僕が見た作品はすべて色彩が「硬質」といいましょうか、少し淡い色使いにして、コントラストをくっきりさせています。僕はこの色彩設定、イーストウッド監督の作品にぴったりだと思いますね。スクリーンに釘付けになります。
秀逸なストーリー
これ、実際にあった話だそうなのですが、非常にストーリーが素晴らしいと思いました。ハリウッド映画はネタ切れだとよく言われますが、全くそんなことは感じさせません。むしろ、1930年前後のロサンゼルスでそんな事件があったのかと、非常に勉強にもなる映画です。
また、あまり詳しくは書けませんが、絞首刑のシーンは非常に細かく丁寧に撮影してある印象を受けました。
アンジェリーナ・ジョリーなどの役者陣
役者陣も非常に素晴らしいです。アンジェリーナ・ジョリーは、この人本当に「トゥームレイダー」や最近では「ウォンテッド」ですごいアクションをした女優さんなのかと思えるくらいの変貌ぶりです。非常に線が細い女性になっています(かといって、性格はとても力強い)。
また、神父役のマルコビッチや悪役刑事のジェフリー・ドノヴァンなど、出色のデキです。
総評
イーストウッド監督の非常にまじめで丁寧な映画作りには、本当に驚かされます。観る者を楽しませるエンターテイメント性よりも「みんな、実は昔のロサンゼルスでこんな事件があったんだ。どうか覚えておいてくれ。」とでも言わんばかりのメッセージを感じました。監督による音楽と相まって、とても引き込まれる秀作だと思いました。おすすめです。
村上春樹さんの本、「ノルウェイの森(下巻)」を読み終わりました。
面白かった
この表現があっているのかどうかわかりませんが、面白かった・・。というか、かなり引き込まれました。この本、確か僕が小学生か中学の頃にベストセラーランキングを独走していたのを記憶しているのですが、今読んでもとても楽しめます。
何が良いのだろうか
ストーリーにそれほど劇的な変化はないように思うのです。主人公のワタナベくんと、その周りの人たちとの恋や悩みの物語なのです。僕が印象に残っているのは、レイコさんが如何に精神的に病んでいったかが描かれているところです。
レイコさんと言うのは、ワタナベくんの恋人と一緒に住んでいる年上の女性なのですが、あることがきっかけで、大きく精神的に病んでしまうという人生を送っています。その辺のいきさつが僕にとっては妙に心に響きました。村上春樹の描写が、とても現実的で本当にありそうなのです。村上春樹は想像で書いているのだろうか、それとも何かモデルのようなものがあるのだろうか・・・。
精神疾患と、性描写
見出し通り、この本には、精神疾患と性描写がたくさん出てきます。ネットでいくつかこの本のレビューを読んでみたのですが、この2つのファクターはなかなか大事なのだそうです。僕には、まだその大事さがよくわからないのですが、でも確かにこれらに大きく引きつけられたと思います。自分でもなぜだかよくわかりません。
他の作品も読んでみよう
今のところ、村上春樹さんの長編小説は、「ねじまき鳥クロニクル」とこの「ノルウェイの森」を読みました。読んだあとで、ネットでの評価を見てみると、「ねじまき鳥」は、かなりの賛否両論。「ノルウェイの森」は、村上春樹の分岐点になっているとの文章もありました。というわけで、他の作品にもかなり興味津々なので、引き続き読み進めてみたいと思います。