【book】こんな日本でよかったねー構造主義的日本論(内田樹著)
10月 10th, 2008
神戸女学院大学の教授である、内田樹さんの本、「こんな日本でよかったね」を読みました。
内田樹さんという人は、58歳の大学教授でいらっしゃるのですが、「内田樹の研究室」というブログを書いておられます。僕が内田さんを知ったのは、6月の病院実習に行ったときに、担当の薬剤師さんが「あんたのところの大学に、内田樹という教授がおるじゃろー?」と聞いてきたのがきっかけです。ちなみに、僕が通っているのは神戸学院大学であり、神戸女学院大学ではありません・・・。
それで、内田樹さんという人はどんな人なのだろうと気になって調べてみたところ、上のブログが発見できたのです。
しばらくこのブログを読んでいたのですが、非常に面白い!僕は、内田さんのブログを読むまで、ブログというのはそれほど長い文章には適しておらず、短い文章でさくっと書くのがいいのではないかと思っていました。しかし、内田さんのブログは、僕が今まで見たブログの中でも結構長文の部類に入るのです。しかもほぼ毎日更新という頻度の高さ。
そして、ここが一番驚いたところなのですが、なかなかの長文にもかかわらず、読むのが全然苦にならないのです。とても面白くて刺激的な文章なのです。僕にとっては、革命的なブログでした。そして、内田さんのブログを読んで、「じっくり物事を考える」と言うことが大切だなと感じました。
そんな僕の思想を導いてくれている、内田さんの本を読んでみたのです。これがやっぱり面白かった。
ニュースやら身近にあった出来事をきっかけに、いろいろ考えたことを書く、と言うスタンスはブログと変わらないのですが、使っている語彙や引用している文章がブログよりももう1ランク上に感じました。つまり、ちょっと難しいのです。ざっくりした僕のイメージなのですが、この本を1冊読み終わって、「3分の1が難しくてよくわからんかった。もう3分の1は、何となく伝わってきた。最後の3分の1は、比較的わかりやすかった。」と感じました。風呂で読んでいたのですが、内田さんの本をしっかり読もうと思ったら国語辞典とかの辞書が必要になります。
それでも、印象に残ったところに付箋を貼っていったのですが、今数えてみると約40枚も貼ってありました。とても多いと思います。付箋を貼ったところを読み返してみると、だいたい「あぁ、そんな考えもあるのか。」と僕の考えに対して、新鮮な提案をしてくれるものが多かったです。
タイトルは、「こんな日本でよかったね」というわりと優しい温和な印象を受けますが、内容はなかなかラディカルな評論となっています。内田さんの文章がいいのは、現代文の教科書にもよく引用されるほどの素晴らしい語彙の豊富さと論理的な思考、そして言葉の端々に「若者の文化をよく理解しているなぁ」と感じられる点があるところだと思います。素晴らしい本だと思いました。ただ、風呂で読むよりも辞書を片手にしっかりと読んだ方がよいと思います。
内田さんの、他の著作も読んでみたいと思いました。やっぱりこの人、すげーわ。
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