Archive for 6月, 2008

薬学生が病院実習を乗り切る5つの心構え

Posted by kharuna on 木曜日, 26 6月, 2008

さて、6月いっぱい行った病院実習も明日で最終日。
自分なりに、病院実習に行くに当たって、どのような気持ちで取り組めばいいのかというものを、ブログでまとめておきます。

(1)挨拶はきちんとしよう

朝の挨拶、帰りの挨拶は大きな声ではっきりとした方が良いと思います。特に忙しい薬剤部の場合、こちらから発した挨拶に対して、(電話中などで)時々対応できないときもあるのですが、薬剤師の皆さんはきちんと実習生のことを見ています。

あと、菓子折ですが、僕の場合は最終日に3000円程度の洋菓子を渡そうと考えています。初日にも持って行った方がいいかもしれませんが、他の実習生もいて、話もできていなかったので、僕は出しませんでした。

(2)写真撮影について

実習生で写真撮影する人はあまりいないかもしれませんが、僕は結構撮りました。昼ご飯を食べた後に、休憩時間があるのでそのときに「ちょっと写真とっても良いですか?」と言って撮らせてもらいました。

ただ、患者さんはプライバシーの問題もあるので、よほどでないと写真は撮れないと思います。他にもいくつか撮ってはいけないものがありましたがその都度担当の薬剤師さんに確認していきました。

(3)手術見学などのイベントについて

僕が1ヶ月の病院実習で、見させてもらったものといえば、

・胃がんの手術
・内視鏡検査
・リハビリステーション
・検査室

などでした。
基本的に医師が中心となってやっている胃がんの手術や内視鏡検査は、ほとんど質問もできずただただ見ているだけでした。

リハビリや検査室は自由に質問をさせてもらい、勉強になりました。人によって疑問に感じるところは違うと思うのですが、僕がよく質問していたのは、「保険点数が何点になるか」です。

例えば20分の理学療法をほどこすと、患者さんはいくらお金を払わなければいけないのか、という類の質問をよくしていました。

(4)IVHや服薬指導について

病院実習って、病院によって指導はバラバラなのかと思っていたのですがいくつか指導しなければいけないポイントがあるみたいでIVHや服薬指導は、どこの病院でも必ずやるみたいです。

大学で行う臨床系の実習をしっかりと行い、OSCE対策もきちんとやっていれば、それなりの対応はできると思います。ただ、服薬指導は本当の患者さん相手なので、さすがに最初は戸惑うと思います。何事もチャレンジの姿勢で。

(5)勉強会について

僕が行った病院では、ほとんど毎日、メーカーさんによる勉強会を催していただけました。ほとんど実習生だけのための勉強会です。なんとも贅沢。

ここでの心構えは、もちろん「質問する」です。流れるように話をする MR さんには最後に質問を、そうでない人はどんどん話の途中で質問すると良いと思います。

全般的にやはり「挨拶」と「質問」は、実習生に欠かせない要素だと思います。薬剤部の皆さんはみんな温かく見守ってくれるので、積極的に
いろいろ動いてみると良いと思います。


【book】ウェブ時代をゆく

Posted by kharuna on 木曜日, 26 6月, 2008

梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」を読了しました。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房
売り上げランキング: 1570
おすすめ度の平均: 4.5

3 『ウェブ進化論』を理解してから読みましょう
5 福沢諭吉もビル・ゲイツも同じ「もうひとつの地球」を見ていた
4 いかに生きるべきか
5 個人の興味を爆発させることが求められる時代
3 優れた「新時代の仕事」論エッセイ

先日、「ウェブ進化論」を読了した勢いで、アマゾンでこの本を注文し、
毎晩ちょっとずつ読みました。

この本に関しては、実は「全く知らない」というわけではなくて、「リアルの世界に生きる人は、ウェブ時代をどう生きたらいいのか」と言うページで、ある程度の読み方というか、どういう内容の本かというのは、多少知っていました。

著者の梅田さんによると、この本は、

「ウェブ進化論」は頭で読む人にもOKなんだけど、「ウェブ時代をゆく」は物足りないと思う。ただ、心で読む人には届くものがあるんじゃないかと思っています。

とのことです。

確かに「ウェブ進化論」は、すごい知識とすごいポジティブ思考でほとんどのページに付箋を貼ってもいいくらいのインパクトがありました。これに対して「ウェブ時代をゆく」は、確かに知識のインパクトという面では「ウェブ進化論」にその座を譲っている気がします。

しかし、この本には、現在のウェブ時代を生きる若者にとって、その指針となるような考え方が非常にたくさん盛り込まれていると思います。梅田さんの豊富なシリコンバレーでの体験、知識を生かして多くの具体例が挙げられています。

ただ、思ったのが、「ウェブ進化論」がわりと「ネットに興味のある人」を読者層としてとらえていたのに対して、この「ウェブ時代をゆく」はもう一歩踏み込んだ人間というか、プログラマーやウェブデザイナーなどの
ある程度のITリテラシーを持った人たちを見据えて書いているように思えました。まあ、でも読む層にそういう人が多いからしょうがないと言えばしょうがないか。

僕も何かプログラミングをやってみたいなと言う気持ちはありますが、医療者としての仕事も待っているわけですし、そういう人間には「あぁ、プログラマーっていいなぁ。」と妙にうらやましい気持ちがこみ上げてくる
本だと思いました。

あと、最近「けものみち」や「高速道路」という言葉がよくネット上で見かけられますが、この本が元になっているんですね。やっぱり情報系の職に就いている人にとって、本書はとても影響力のあるものだなと思います。


【映画】ザ・マジックアワー

Posted by kharuna on 日曜日, 15 6月, 2008

三谷幸喜監督、「ザ・マジックアワー」を観てきました。

予告編

公式サイトはこちら↓
http://www.magic-hour.jp/
(公式サイト、動画もたくさんあってすごく充実しています)

いやぁ、これは面白かった!
三谷監督の脚本もさることながら、今回は佐藤浩市の「怪演」がすごく光ってます。

あらすじは、Yahoo映画から。

暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限の5日が迫ってもデラを見つけ出せない備後は無名の三流役者・村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげるという苦肉の策を思いつくが……。(シネマトゥデイ)

今回の三谷監督による脚本の肝(きも)は、やっぱりギャングの世界に映画俳優がころがりこんできたという設定でしょうね。その場違いな雰囲気を、面白おかしく楽しんでもらおうというコメディ作品です。

もう、佐藤浩市がギャングのアジトに登場するシーンなんか、何回思い出しても笑えますよ。ギャングのボス役である西田敏行がまた、良いリアクションをしてくれるんです。

それで、映画の大半はそういうシーンで笑わせてくれるのですが、時折、俳優の映画に対する思いや、三谷監督の映画に対する愛着感がひしひしと伝わってくるシーンが出てきます。

こういうシーンですごくグッときます。たぶん映画好きにはたまらないシーンなんじゃないかと思います。これ以上書くとネタばれになりそうなので控えますが、後半の「マジックアワー」を説明するシーンなんかは、見ていてとても清々しい気持ちになります。

あと、音楽も良いです。三谷監督が舞台の音楽もよく担当してもらっている荻野清子さんが、この映画でも音楽に携わっています。すっごく優しさにあふれていて、それでいて楽しくなる音楽です。

最後のスタッフロールなんかもやっぱり三谷監督らしくて最初から最後まで楽しめる作品だと思います。ぜひ、映画館で見るのをお勧めします!


【book】ウェブ進化論

Posted by kharuna on 木曜日, 5 6月, 2008

梅田望夫さんの「ウェブ進化論」を読了しました。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房
売り上げランキング: 460
おすすめ度の平均: 4.5

5 世の中が変わる
5 ウェブのライトユーザーが読みました
1 批判精神を欠いた大人
5 「あちら側」の世界のガイドブック
5 web2.0入門書

これは、もう非常に面白かった!ここ3年間に読んだ本の中でも一番面白かったです。途中から面白くなる、とかではなくて1ページ目からぐいぐい来ます。

この本が自分に合っているかどうか見極めるには、最初の30ページを読んでみて、まったく何も感じなければ合ってないかもしれません。

僕は本を読むときは、印象に残ったページに付箋を貼っていくのですが、この本はもう、付箋だらけです(笑)。

目次を紹介しておきます。

序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち

目次にも出てくる通り、グーグルについてたくさんのページが
費やされています。僕はグーグル大好きなのですが、
知らないことがたくさん書かれていて、とても好奇心が刺激されました。

しかもこの梅田さんという著者は、文章が非常にポジティブなのです。楽天やヤフージャパンについての足らない点が書かれていますが、そこも、「こうすればよくなるのではないか?」というような決して指摘だけに終わっていないところに好感が持てます。

また、ビル・ゲイツが作ったマイクロソフトと、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジが作ったグーグルという会社の違いを非常にわかりやすく書いてあって、そして「なるほど!そうなのか!」という発見が連発です。

すごく共感できたのは、ビル・ゲイツが育った世代というのは「コンピュータが家にやってきた世代」で、その「コンピュータが家にある」という衝撃が、ゲイツ世代にはとても大きかったということです。

一方、グーグルのブリンやペイジの世代(僕はこの世代)は、コンピュータが家にあるというのは、日常的なことで大した驚きではないということ。そしてこの世代が衝撃を受けたのは、インターネットによって世界中の人々といつでもつながることができるということだったのです。

僕はここにガーンときました。
本当に僕は、インターネットというかパソコン通信という存在を知った時にそんなテクノロジーがあるのかと、とても興奮した覚えがあります。パソコンを買った時のインパクトよりも、インターネットにパソコンをつなげた時の方がすごく興奮しました。

この差が、マイクロソフト(こちら側)とグーグル(あちら側)の違いなのだそうです。また、著者の梅田さんは1970年代以降の人間をとてもしっかりと考えておられ、1970年代生れの僕にとって、とてもうれしいことに思います。

とにかく、1970年以降に生まれて、少しでもネットに興味がある人はみんな読んだほうがいいと思える良著ではないでしょうか。僕にとっては、座右の書にしたい本です。